International Non-governmental Organization PEACE.(略称:ingo PEACE.)はこのたび、ミャンマー国内において刑事事件等の人権侵害に対する無償法的支援(プロボノ活動)を長年にわたり展開する非営利団体「Thamardi Foundation(タマディ財団)」と正式にパートナーシップ契約を締結いたしました。両団体は今後「人権問題への取り組み無しに、国の本当の復興ははじまらない」との強い意志のもと、重大刑事事件への無償法務支援を皮切りに、人権プロボノプロジェクトを共に推進してまいります。

*プロボノ(pro bono publico)とは、ラテン語で「公益のために」を意味し、法曹界を中心に広まった無償の奉仕活動です。本来、経済的に弁護を受けられない人々にも、法の下で平等な権利と救済の機会が保障されるべきとの共通理念のもと、世界中で展開されている人権擁護の根幹運動の一つです。


Thamardi* Foundationは、「法の光の下にすべての人の尊厳が守られる」ことを願い、主に経済的な事情で弁護を受けられない市民を対象に、刑事事件や冤罪案件を中心とした法的支援活動、法律ガイダンス研修、無料オンライン法律相談等を実践してきた「すべての生命が安心して暮らせる社会」を目指す法務支援団体(NGO組織)です。同団体の長年の活動は、社会的弱者や少数民族など、声を上げにくい立場の人々にとって大切な命綱となってきました。

ingo PEACE.は、これまで活動を維持してきたThamardi Foundationへの国際組織からの支援終了を受け、失われかけたこの“希望のバトン”を未来につなぐ意志をもち、アジアの連帯を目指し、本契約締結に踏み出しました。

本パートナーシップの第一歩として、現在ミャンマー国内でも注目される重大刑事事件において、ingo PEACE.とThamardi Foundationが連携し、「希望の光」となるよう、法の支援が求められる下記の様な具体的人権侵害に関する複数事案への対応を開始しました。

私たちは、「法の光の下に正義は必ず照らされる」ことを信じ、国籍や貧富、身分にかかわらず、すべての人へ「法の下の平等」を届ける活動を通じて、“未来への希望の光”を育んで参ります。

● Thamardi Foundation(本部:ミャンマー)について

Thamardi Foundation(タマディ財団)は、2009年に活動を開始、2012年に正式にミャンマー連邦共和国政府より登録を受けた中立的な非営利団体(NGO)です。「正義」「法の下の平等」の促進を使命とし、困窮者や社会的弱者に対して、無償の法的支援(プロボノ)活動を展開しています。

同財団は、子ども・女性・労働者・農民・少数民族など、さまざまな立場の人々を対象に、憲法および現行法に基づく法的助言、弁護、権利啓発研修などを提供しています。また、性的暴力の被害者支援、土地・財産権の確保、ジェンダーに基づく差別の防止にも力を入れており、40名以上の弁護士ネットワークを活用して、全国の地域社会に寄り添った法的支援を展開。女性や社会的弱者のニーズを満たすため、避難所などの運営支援も行なっています。

2025年3月の大震災後は、被災地の住宅・土地所有権保護を目的とした法的サービスの提供や、出生証明書の作成、市民権確認カードの申請支援など、生活再建に直結する取り組みも展開。避難所運営や、女性支援団体への研修提供など、実践的なジェンダー対応も実施。

Thamardiという名称は、ミャンマー語で「誠実」「徳」「誠」を意味し、その理念は同財団のすべての活動に深く息づいています。

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